顔にできるイボは傷口から侵入するヒトパピローマウイルス(HPV)が原因のウイルス性と、紫外線や加齢が原因の脂漏性角化症に分けられます。イボの治療法としては病院での凍結療法や炭酸ガスレーザー治療などが有名ですね。市販薬のイボとりにはヨクイニンなどを使用した内服薬タイプ、サリチル酸が配合された塗り薬タイプ、天然成分を使用したタイプなどがあります。

2019年12月13日
 

顔にイボができる原因について

顔にイボができると困りますよね。皮膚の一部が膨らむため、メイクでも誤魔化しづらいものです。そんな顔のイボの原因の多くはウイルス感染だと言われています。ちなみに、イボは、専門用語で疣贅(ゆうぜい)と呼ばれています。

 

ウイルス性イボの原因となるウイルスがヒトパピローマウイルス(HPV)です。引っかき傷やささくれなどにHPVが入り込み細胞に感染することで、イボができると言われています。そんなウイルス性イボの中でも顔にできやすいのが、扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)です。扁平疣贅は平らな形をしたイボで、20~40代の女性に多く見られるようです。

 

またウイルスとは無関係で発生するイボもあります。老人性イボと呼ばれる脂漏性角化症はウイルスではなく、紫外線や加齢が原因と言われています。顔は長年紫外線を浴びているので、脂漏性角化症ができやすいとされています。老人性イボは濃い茶色や黒っぽい茶色をしていて、表面が少しざらついているのが特徴です。

 

 

顔のイボの治療法について

 

顔にできるイボの大半は良性腫瘍で、ほとんど痛みもありません。しばらく放っておくと、イボが自然に消える場合もあります。ただし、まれに悪性のイボもありますし、イボがどんどん大きくなることもあります。またウイルス性イボは他人にうつる可能性もあるので、早めに病院で治療したほうが良いでしょう。

 

顔のイボの治療法としては凍結療法が一般的です。これは液体窒素のスプレーをイボに吹きかけたり、液体窒素を含ませた綿棒をイボに当てたりして、イボを凍らせて落とす方法です。凍結療法は入院の必要はありませんが、治るまで何度か通院する必要があります。炭酸ガスレーザーでイボを削り取る治療法もあります。ただし、ウイルス性イボの治療には炭酸ガスレーザーは使えないようです。

 

凍結療法や炭酸ガスレーザー治療などの外科的療法以外に、塗り薬や内服薬を使った治療法もあります。またハトムギなど漢方薬を使用した治療法もあるので、様々な選択肢の中から自分に合う治療法を選べるようです。

 

 

市販薬のイボとりは効果あるの?

市販薬のイボとりも数多く販売されています。市販薬として有名なのが、ハトムギ由来の漢方薬であるヨクイニンを使用した内服薬です。ヨクイニンには肌に栄養を与えて、角層の新陳代謝を促す働きがあると言われています。つまり、肌環境の改善を通じて結果的にイボとりに繋げるタイプの薬ですね。

 

塗り薬タイプの市販薬もあります。特に有効成分であるサリチル酸が配合された塗り薬が有名です。サリチル酸には皮膚の角質を柔らかくする性質があるそうです。そして皮膚の下では細胞分裂が活発化、新しい皮膚がイボを押し上げることでイボが取れる仕組みです。ただ、サリチル酸は皮膚を柔らかくするほどの強い成分なので、基本的に顔への使用は推奨されていません。

 

塗るタイプで顔に使うなら、ドクダミや杏仁など天然成分を使用したオイルがオススメです。天然成分のオイルは肌全体の調子を整えることで結果的にイボを撃退していくというタイプです。サルチル酸のような強力な有効成分が含まれていないので、即効性はありませんが長く使い続けられます。

 

 

H市販薬の効果には個人差がある

 

顔のイボの取り方には凍結療法、炭酸ガスレーザー治療など様々な方法があります。市販薬のイボとりも内服薬、塗り薬など数多く販売されています。市販薬のイボとりは高額な治療費がかからない上に、治療を始めるハードルが低いので魅力的です。ただし市販薬の効果には個人差があるので、頼り過ぎないように注意しましょう。市販薬を使用しても症状が変わらないようなら病院で診断してもらうことをおすすめします。