昨今、白米を玄米に置き換えるダイエット法が注目を浴びています。白米に比べて栄養が豊富で、腹持ちがいい玄米。ダイエットはしようと思っているけれど、ゴハンを食べるのをやめるのは難しい…。そんな人にこそ玄米で、無理のない「ちゃんと食べるダイエット」がおすすめです。
玄米のイメージには一体どんなものがあるでしょう?白米よりもカロリーが低いとか、栄養素が豊富に含まれているとか、健康的な食材だという印象を抱く方も多いかと思います。しかし、実際の玄米は、白米とあまりカロリーに差はありません!カロリーの差ではなく、他に注目する点があります。ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が玄米には豊富に含まれているのです。
白米の茶碗一杯のカロリーは235kcalで、糖質は71.2gが一般的な数字として知られています。一方、玄米の茶碗一杯は230kclで糖質は67g程度であり、白米と玄米のカロリーや糖質に大きな差はないことがわかります。しかし玄米は噛み応えがあり、また消化もゆっくりされるため、腹持ちがよく、一回の食事で摂る分量が少なく済みます。そのため白米よりもヘルシーな印象が出来上がったのでしょう。
また玄米は白米よりも栄養素が豊富です。食物繊維は白米が不溶性食物繊維0.3gのみであるのと比べ、玄米は水溶性が0.2g、不溶性1.2gと各段に含まれています。ビタミンも抗酸化作用が期待されるビタミンEは玄米のみに含まれていて、葉酸も白米3μgの所、玄米が10μgと豊富です。骨を丈夫にするミネラルも白米が3mgなのに対し玄米は7mg、マグネシウムに至っては白米が7mgで玄米が49mgと大きな差があります。糖質を摂るなら白米よりも玄米の方が良いのは、このような理由があるからなのです。
白米に比べて良いことづくめの玄米ですが、食べ方には注意が必要です。特にダイエット目的で玄米を食べてみようと考えているなら知っておきたい点があります。食事内容を玄米のみにしたり、白米ではないからと食べ過ぎてしまうと、残念ながらダイエットとしての効果は望めません。そこで玄米の食べ方を紹介します。
玄米は白米とカロリーに大きな違いがないことを紹介しました。そのため、白米と同じ量を同じように食べていてはダイエットにならないのです。玄米の特性である食べ応えや、消化の緩やかさを考慮に入れた、普段の白米の6割程度に収めて食べてみるようにしてみましょう。それでも多い場合は量を減らしてみて、万が一お腹が空いてしまってどうしようもないという時は付け合わせやおかずを増やすのがベストです。
また、玄米のみを食べるような偏った食事は、栄養素が偏ることを意味します。栄養の偏りはリバウンドや疾病を誘発する危険な食事の仕方です。玄米だけでは少ないたんぱく質やビタミン類を積極的に一緒の食事で摂ると良いでしょう。例としてはたまごや鶏むね肉、ツナなどが高たんぱく低カロリーの食材として人気が高い食材です。ビタミン類は様々な野菜から摂取することができます。白米の代わりに玄米を食べるとしても、食事のバランスには気を付けなければなりません。
初めは玄米独特の匂いや食感に戸惑いがあるかもしれませんが、玄米を食べることで行うダイエットの妙はそこにあります。初めは違和感からあまり多くの量は食べられなくとも、玄米は白米ほどお腹が減りません。少ない量で満腹感を得られれば食べる量やカロリーが減らせるため、ダイエットに即効性があります。また外皮や胚芽、糠などに含まれる食物繊維でお通じが良くなり、便秘解消の効果も期待できます。
食べ応えで得られる満腹感、腹持ちの良さ、便秘解消効果など、玄米はダイエットをする際の重要なポイントを押さえた食材です。そのため炭水化物禁止というような糖質制限ダイエットは続かなそうだと感じる人にこそ、おすすめのダイエット法です。ダイエットで重要なのは続けること、白米を玄米に置き換えるダイエットなら、ストレスも少なく続けることができるでしょう。
玄米を食べるダイエットは「しっかりとゴハンを食べたい」という人にピッタリです。食事はちゃんと摂りながらも食べる量は減らしたい、単純に量を減らしただけではお腹が空いて間食してしまわないか不安があるという、ダイエットをする際の食事の悩みが解消できるでしょう。更に玄米は白米よりも栄養豊富でデトックス効果も期待できます。玄米のダイエット効果は大いに期待できると言えるでしょう。
白米と比べて、カロリー自体はあまり変わらない玄米ですが、その中身は全く異なります。玄米の方が栄養素が豊富で体に良く、食物繊維が豊富なためお通じの悩みも解消して体がスッキリするのを実感できることでしょう。食べる量が少なくても満腹感を得られ、一度食べたらしばらくはお腹も空かない腹持ちの良さが特徴です。ダイエットのために食べるものを見直したい、そんな時は白米を玄米に変えてみると良いでしょう。