ヨガのポーズには、人間以外の動物の動きを模したポーズが数多くあり、私達にも馴染みの深い、猫やコブラ、鳩などがその一例です。動物の動きに沿ってヨガのポーズをとっていくことで、肩こりや腰痛、足のむくみといった、日常生活で起こり得る症状の改善効果が期待できます。足など下半身の引き締め効果や、美脚といった副次的な効果も生み出します。

2019年12月12日
 

肩こりの改善に効果があるヨガのポーズ

 

肩こりに効果の高いヨガのポーズとしては、背骨を丸めて、反り返るといった動作を繰り返す猫のポーズがあります。四つん這いになりながら左右の中指を平行に手を付き、腰幅に脚を開いて、つま先を立てる姿勢から開始します。息を吸いながら背骨を丸めていき、天井に向かって背骨を反らす、息を吐いて背骨を丸める動作を、5回繰り返します。

 

 

 

四つん這いの姿勢を保ち、おしりの位置を保ちつつ手を前方に伸ばしていくポーズは、猫の伸びと呼ばれています。同じ四つん這いから右手を胸の前に出し、左腕を肩の下に入れ、左手を後ろに引く体勢をしながら手を上げる、ねじりのポーズもあります。いずれもポーズの完成後、5呼吸ほど姿勢を保つことがポイントです。

 

これら猫に関係するポーズを行うことで、肩こりの改善に大きな効果が期待できます。猫のポーズなら背骨をほぐすことで、伸びは体を伸ばすことにより、ねじりは肩甲骨の筋肉を柔軟にさせるなど、体に良い効果をもたらします。

 

 

腰痛の改善に効果があるヨガのポーズ

 

腰痛改善に高い効果が期待できる動物の動きを模したポーズに、コブラがあります。胸と顎をマットに付けた状態でうつ伏せになり、手を胸の横につける姿勢から始めます。息を吸った状態で背中の力を利用して上体を持ち上げ、息を吐きながら上体を戻していきます。腰や背中に負担のかかるポーズであることから、すぐに体を動かさず、5呼吸分姿勢を維持することが重要です。

 

顎をマットにつけたまま、うつ伏せの状態で足を腰幅の広さまで広げて、手のひらを上にする姿勢から始めるポーズが、バッタと呼ばれるものです。呼吸をしつつ、両足と両手、背中を一度に持ち上げていきます。最初は姿勢を3呼吸分維持させることから始め、最終的には5呼吸分姿勢を維持できることが理想的と言えます。

 

共通して腰痛改善に効果が期待できる他、コブラのポーズは猫背の改善と背中のシェイプアップも期待できます。また、バッタのポーズはおしりや太ももといった下半身の引き締め効果が、期待されます。

 

 

足のむくみに効果があるヨガのポーズ

 

 

足を伸ばして座り、片側の足を曲げて背筋を伸ばした状態から始めるポーズに、サギのポーズがあります。伸ばした足を胸の前で曲げて、その足の裏を両手で掴み、膝を伸ばしつつゆっくりと足を上げていくことが基本動作です。曲げる足を変えて同じ動作を繰り返していくことがこのポーズの特徴です。足の裏を掴む代わりに、足首付近に手を添えるといった動作でも同じ効果が期待できます。

 

例えば右足を前の方向に曲げていき、左足は背後に伸ばして座り、左右の骨盤を真っ直ぐに保つ姿勢から始めるポーズは、鳩のポーズと呼ばれます。両手を前に伸ばしつつ上体を倒していき、マットにおでこをくっつけるポーズを、左右の足を変えながら繰り返します。おでことマットの間が空きすぎている場合、げんこつを重ねていくという方法もあります。

 

足のむくみの改善効果が期待できる2つのポーズですが、鳩のポーズは股関節が伸びることから、より高い効果が期待できます。さらに、サギのポーズは足の引き締めと美脚効果にも優れていることが特徴です。

 

 

ヨガのポーズを取ることで悩まされている症状に効果あり

 

女性が日常的に悩まされる、肩こりや腰痛、足のむくみには、ヨガのポーズを取ることがおすすめです。肩こりなら猫というポーズが、腰痛ならコブラやバッタなどのポーズが最適と言えます。また、女性が多く悩む足のむくみには、鳥類に似たポーズが選択としてベストです。症状に適したヨガのポーズをすることで、より高い改善効果に加えて、美脚などの副次効果も期待できます。